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フェルメール展:キタ━(゚∀゚)━! 7/37 [美術とか]

朝早く上野公園を走る人・・・。

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あちらは太極拳、こちらは読書、スポーツ新聞。朝から昼寝? etc etc ・・・。
暑いけれど、上野の朝はのんびりと、少しけだるい朝。そして、今日はフェルメールです。

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ここにも、フェルメール。

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そして、フェルメール展です。

かなり前から、JR横浜駅のポスターで、8月2日より東京都美術館にて開催とのことを知り、ずうっと「見たい!」、絶対「見たい!」と思っていました。
混んでいるだろうとは思ったのですが、先ずは一回、ということで、友達と8月3日に行ってきました。
朝9時から開館となるので15分前に待ち合わせたのですが・・・、友達は寝坊 ^^;
待つこと40分。
でも、人があまりいない静かな上野公園の朝を、ゆっくりと味わうことができる機会もそんなにはありません。
夏にしては湿気を多く含んだ空気、少し重たく感じはしますが、耳を澄ませば遠慮気味に、朝だけの音が聞こえてくる優しい時間です。
野球の試合を楽しんでいる人達、上野東照宮を仲良く手を繋いで散歩をしている外国の方など、上野公園の朝はこんな感じなんですね。

まあいいか!!
それに、ペナルティでこの日の昼飯はただになったのでした(笑)。

【手紙を書く婦人と召使】 1670年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー 72.2cm×59.7cm
「絵画芸術」が出品不可になったことから出展になったようです。この画は2度も盗難にあったけれど無事にもどってきたという幸運な(?)画。フェルメールの中で何枚かある物語性のある絵画の一枚だと思います。
ぼくは、「ミルクを注ぐ女」などのように時間がそこでちょうど止まったような絵の方が好きなのですが、もちろんすばらしい作品と思います。

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展覧会は、思ったよりも空いていて、この前の「ミルクを注ぐ女」の時はすごい人で、なかなかフェルメールと話すことは難しかったのですが、7枚の画とはそれぞれ話ができたのかなと思います。
ただ、気に入った女性とは(?)もう少し話し足りなかったところがあるので、たぶんもう一度、会いに行くことになるかと。 

世界に37枚しか作品はないのに(35枚との説もある)、今回の展覧会では7枚も展示されているのです。
これでぼくのフェルメールとの出会いは、9/37となりました。
まだ、コンプリートにはとおーーーいですが。

【マルタとマリアの家のキリスト】 1655年頃  エディンバラ、スコットランド・ナショナル・ギャラリー 160cm×142cm
現存作品の中で、最も初期の頃の作品といわれています。はじめはフェルメールの作品とはされていなかったが、洗浄中にサイン(マリアの腰掛けている椅子のところ)が見つかりフェルメールの作品とされたもの。フェルメールの中で最大の作品。
確かに一目見て他の作品とは違っているのが分かります。書き方もテーマも違う。また数少ない宗教画の一枚と思います。

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【ディアナとニンフたち】 1655-1656年頃  ハーグ マウリッツハイス王立美術館 97.8cm×104.6cm
神話を題材としたものも、たぶんこれ一枚かと・・・。
光の扱い方などはフェルメールっぽくありますが、色々な変遷があって「永遠の一瞬」になったのだと、前のものも含めて自分なりに理解しました。

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【小路】 1658-1660年頃  アムステルダム 国立美術館53.5cm×43.5cm
2枚ある都市景観画の一枚(他の一枚は「デルフトの眺望」)。この画も時が止まっています。建物を描いたに過ぎないのでしょうが、見ていて飽きません。心の中にじわっと沸いてくる感情。いくらでも、話をしていられそうです。
真ん中下には、フェルメールの作品中唯一の子供の姿が描かれています。

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【ワイングラスを持つ娘】 1659-1660年頃  ブラウンシュヴァイク、アントン・ウルリッヒ美術館77.5cm×66.7cm
奥で飲みすぎてしまったのかメランコリックのポーズをとる男。執拗に言い寄る手前の髭の男。すでに少し飲んでいて、かたくなではないものの、困惑気味に画を見る人に助けを(?)求めるかのような娘。その表情は今でも変わらないものなのかもしれません(笑)。
テーブルと娘の座る椅子、そして、言い寄る男の位置が面白い。舞台性を感じます。

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【リュートを調弦する女】 1663-1665年頃 メトロポリタン美術館 51.4cm×45.7cm
今回、一番長く話をしてきた娘さん。
フェルメールの女性の中では「真珠の耳飾の少女」が気になる度No.1ですが、「リュートの調弦をする女」の女性はNo.2かも知れません。よ~く見るとなんとなく似ていませんか?
やわらかい光はもちろん、カーテンの影も優しいし、室内でこんな光があたると彼女の髪もこんな風に見えるのだろうな。この画を見ていると自分も時空を超えてこの部屋にいるかの様な錯覚に陥ります。
なんと言っても「永遠の一瞬」の作品と思うし、しかも調弦している「ing」の動きと彼女の表情で堅苦しさがありません。
もう一度、会いに行きます(笑)。

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【ヴァージナルの前に座る若い女】 1670年頃 個人蔵 25.2cm×20cm
2004年(?)に新たにフェルメールのカタログに加えられた一枚だそうです。絵の具の成分の鑑定などにより新作と判断されたとか。かなり小さな作品です。
ご覧になって、皆さんはどう判断されますか???

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ヤン・デル・ヘイデン【アウデ・デルフト運河と旧教会の眺望】 1660年頃 55.3cm×70.8cm
この展覧会はフェルメールだけではありません。「光の天才画家とデルフトノ巨匠達」がタイトルですから、他の画家達の作品もたくさん展示されています。
今回、その中でも気になった作品です。都市景観図を確立したヘイデンの作品。13時39分(笑)。
デルフトに行って、この景色を眺めてみたいです。

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カレル・ファブリティウス【自画像】 1647-1648年頃 65cm×49cm
この画家さんも今回はじめて知って、とても気にかかるようになってしまった一人。この作品は長い間レンブラントのものと思われていたそうです。レンブラントの弟子でフェルメールにも影響を与えた画家。
32歳で火薬製造工場の爆発で命を落としてしまい、作品数もとても少ないとのこと。たぶん、爆発で作品も消失してしまったのでしょう。色んな画を見てみたい画家さんです。

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カタログはいつものように買ってきたのですが、絵葉書が今回はありませんでした(展示している作品の)。仕方がないので、注目度No.1の彼女のものを一枚。
やっぱり気になる。
実際の彼女にはまだあったことないのです。

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そして、昼飯の時間です。上野ですから、秋葉へ(????)。
秋葉に行った時のたまり場、喫茶店「PLACE」さん。「ばしょ」っていう喫茶店!!
秋葉巡回で疲れた時はここで休んでます。ふらっと寄ると、知ってるやつが・・・、なんてことも ^^;

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休日を除いてランチがあり、950円で(以前は850円でしたが色々と高騰の折?)、食事(カップスープとサラダ付き)と飲み物が頂けます。
ぼくはいつもは「ナスとシメジのトマトソース」のパスタを頼むのですが、あいにくこの日は品切れとのことなので、夏らしくカレーパスタにしました。夏はカレー良く食べます!!

もちろん、友達のおごり !!  ^^v

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とりあえず、行ってきました。
たくさん画が来ていましたが、でも、どんな企画であろうが、フェルメールが7枚も来日しているのです。
それだけで、ものすごい価値があります。
今回一通り見てきたので、次はもう少し絞った見方で画に会いに行きたいと思っています。 ^^;
「小路」と・・・、もう一度、調弦している彼女に会いたい。

<2008/08/03 Vermeer>
なぜか、芸術の夏に今年はなっています。実は昨日も美術館にいました。これで3週連続です。
夏は、涼しい美術館。そして、その後は冷たいビールが最高!!
昼に上野で蕎麦を食べながら一杯。その後、お台場でいっぱい??? (笑)。  ^^v
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受難とミセレーレ:Rouault 大回顧展 [美術とか]

ネットをあちらこちら彷徨っていて、この展覧会が開催されていることを知りました。

「Rouault 大回顧展」
2008年6月14日~8月17日 開館時間 午前10時~午後5時 入館料 一般1000円
出光美術館 東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階(出光専用エレベーター9階)

Georges Rouault 好きとしては不覚の至りです。
しかも、没後50年で連作油彩画の「受難」と銅版画「ミセレーレ」が数点ではなくて、ありったけ見ることができると聞いては、居ても立ってもいられません。
午後からは、後輩のPC自作のパーツ物色に付き合うため、秋葉の予定ですので、開館と同時に入ることとしました。

今年2つ目のルオー関連の展覧会。
しかし、出光美術館はルオーの作品を400点も所蔵しているのですね。桁が違うな。
その中から今回は初展示(ルオー家との約束で展示できなかったとのこと)を含めて、230点を展示しています。量も質も、ルオーの展覧会でこれだけのものは、もちろんぼくとしては初めてです。

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作品は、年代順に並べられていて、ルオーの作風の変化が良く分かりました。好きだけれど、ルオーのこと良く知っていなかったことを強く認識。

「小さな家族」油彩 1932年 212.3×119.5cm
今回の展覧会で、一番大きな作品です。一目見た途端に目が離せなくなり、少し離れたところからじっくりと話をしてきました(笑)。
ルオーはピエロを数多く描いていますが、どれも悲哀や苦悩が画全体から感じられます。
でも、この画は出番が終わってほっとしているのでしょうか・・・、道化師を描いたものの中では珍しく、家族の団欒が微笑ましく、そして、とても優しさを感じます。束の間の幸福なのかもしれません。でも、永遠にたいせつな一瞬。

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「たそがれ あるいは イル・ド・フランス」油彩 1937年 101.9×72.6cm
ルオーは、中期から後期にかけて、聖書の風景と呼ばれる宗教的風景画をたくさん描いたとのことですが、これもその中の一枚。イル・ド・フランス はルオーの生まれ故郷。
黄昏の頃のオレンジ色から藍色に変わっていく優しい光の中で、中央に寄り添う人々の穏やかな感情、愛情が伝わってきます。この画も一目で気に入ってしまいました。

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「優しい女」油彩 1939年 57.0×49.0cm
表情が、ブリヂストン美術館のぼくが大好きなピエロ(1925年)に似ていると思ったのですが・・・。
でも、部分部分は似ていても、全体の印象は全然違いますね。

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かたや優しそうな表情ですが、どこか軽薄、偽善的、表面的な感じ、ピエロは哀愁に満ちて静謐、穏やかさを感じます。ぼくはルオーの中ではこの画が一番好きです(これは今回の展覧会にはありませんブリヂストン美術館)。

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そして、今回の目玉の一つである「受難」passion。
当初の収集は54点、その後の収集でさらに増え、今回は64点が展示されています。本当に圧巻の一言に尽きます。これだけのコレクションを一同に、しかも我国で見ることができる幸福に感謝。

「受難1」油彩 1935年 39.5×27.8cm
挿絵本「受難」の表紙を飾ったもの。

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「受難30」"ここに、ひとつの世界が幕を下ろして消え失せ、別の世界が生まれる"油彩 1935年 10.0×20.0cm
ゴルゴダの丘の3本の十字架でしょうか。「受難」が出光美術館の収蔵となる経緯には(フランスでもなくアメリカでもなく)大変興味深いものがありますが、この画にもエピソードが。
かの川端康成がこの画の前で身動きもせず・・・、じっと見入っていたとか。「このルオーの代表作を何とか日本にとどめおくことはできないものか・・」。
ありがとうございます。先人達、皆さんのおかげで、こうしてわれわれは良い画をじっくりと鑑賞することができます。

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そして、もうひとつの連作、「ミセレーレ」58点。
「ミセレーレ」は「受難」が出光美術館収蔵となったことにより、ルオー家から美術館に寄贈されたものとのことです。
「物は物を呼ぶ」と出光佐三氏は良くおっしゃっていたそうですが、その通りとなったのですね。

「ミセレーレ58」"われらが癒されるのは彼が受けた傷によりてなり" 版画 1922年 57.9×47.2cm

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「ミセレーレ57」"死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順なれば" 版画 1926年 58.2×42.3cm
「受難」もすばらしい連作ですが、ぼくは、こちらの版画の連作「ミセレーレ」に強く惹かれました。白と黒のだけの版画。
黒の濃淡で、白の使い方(残し方)で、これほどまでに表現できるものなのかと・・・、心情が表れるものかと・・・、この2点を見てしばし動けなくなりました。
出光佐三氏は、「受難」を買い取る時、画を評して、筆で描いた日本画のようだ」といわれたとのことですが、それに通じるものがあるかもしれません。

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「ミセレーレ23」"孤独者通り" 版画 1922年 36.0×50.5cm
ミセレーレの中に、ぼくの好きなブリヂストン美術館の「郊外のキリスト」1920-1924年に良く似た画を見つけました。
23番の孤独者通り。

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どちらも好きです。甲乙付けがたい。
また、ブリヂストンに見に行かなくてはと思いました。

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コローの展覧会に引き続き、このルオーの展覧会もすばらしいものでした。
「受難」と「ミセレーレ」の連作をあるだけ全部いっぺんに・・・、見れるのはすごいなと・・・。待ち合わせの時間があるので、1時間30分くらいで切り上げざるを得ませんでしたが、本当はもっと時間がいると思います。
じっくりと見たのは数点だけでしたから・・・。

また、特にミセレーレなどを鑑賞するには、もう一度新約の聖書を見ておいた方が良かったかとも思いました。ミセレーレだけではなく、ルオーの画はやはり宗教、キリスト教と切り離して鑑賞する訳にはいきません。
もちろん、人間として普遍的なものとして理解は十分できますが、新約の聖書を深く知っていると、味わい方が全然違うのかもしれないと。
旧約の方は、物語として面白いので何回か読んだことがありますが、新約はあまりない ^^;

ミセレーレを見て、さらに一段とルオーが好きになってしまった展覧会。
あの版画群は一見の価値あり、絶対にお勧めです。  ^^v

<2008/07/26 Idemitsu Museum & Georges Rouault>
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コロー展:すごい!! 再認識しました。 [美術とか]

友達と約束していたので、国立西洋美術館で開催されている「コロー 光と追憶の変奏曲展」を見に行ってきました。

コローって、昨日の朝までは、不思議な、明るいグレーのベール(銀灰色の霧)のかかったヴィル=ダヴレーの風景画家、くらいの認識しかありませんでしたが、展覧会を見て、ぼくの中のコロー観はまったく変わってしまいました。
この展覧会、とても面白かった!!

暇な時、東京まで出かけ、よくブリヂストン美術館へ行くのですが、そこには2枚のコローの絵があります。
学生の頃から好きな絵なので、旧知の友達みたいな感じの絵なのですが、「ヴィル=ダヴレー」と「オンフルールのトゥータン農場」。
特に、「ヴィル=ダヴレー」はいま日本にある、いわゆる西洋名画の中で、一番早く日本人(林忠正)によって買われたものだそうです。前景を暗くして後景をぼんやりと明るくして、全体的にはグレーのベールがかかっている、コローって言えばこの感じというような、まさにコローらしい絵です。この絵で馴染んでいた(?)、やさしい優等生のコロー観が昨日の展覧会で覆されました。
ミレーやドービニー達とバルビゾン派のやさしい自然画家と思っていたコローですが、これだけの(約80点の油彩画)数を見て、認識を新たにしてしまった。

人物を配置し、その人物の洋服や帽子の色により、赤や白などの鮮やかな色をアクセントとして使う計算された色使い、また、キャンバスの素地が分かるような時に大胆な筆使い。
デフォルメされた建物や山々、印象派を思わせる光の処理の仕方。アカデミックな古典的な表現もあるし、印象派、その次のキュビズムにまで通じるような、当時、とても斬新であっただろう表現方法。

コローって、すごいんだと、脱帽!!

ともかく、友達と10時に(開館は9時20分)上野の文化会館の前で待ち合わせです。無風、雨が降っていないのは良いのですが・・・結構蒸し暑い。
少し早く着いたので、辺りをぶらぶらしていたら、友達から着いたとの電話。よしってことで美術館の前で落ち合いました。

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もっと、混んでいるのかと思いましたが、それほどでもなく、券も並ばずに買えました。
朝早いからでしょうか、ゆっくりと見ることができます。

展覧会は6つの章に分けられていました。
1章 初期の作品とイタリア
2章 フランス各地の田園風景とアトリエでの制作
3章 フレーミングと空間、パノラマ風景と遠近法的風景
4章 樹木のカーテン、舞台の幕
5章 ミューズたちとニンフたち、そして音楽
6章 想い出と変奏

今回の展覧会の趣旨(コローの再評価)が良く分かる構成であり、そこに飾られているコローの絵も、それに影響を受けたであろう後代の画家達の絵も、その選択は的確で、コーディネイトした方のセンスの良さが良く分かる展覧会でした。
見に行って、こんな風に思う展覧会も少ないなって、思いました。

長くなってしまいましたが、ともかく良い展覧会 ^^
気に入った絵を少しアップしておきます。

これは、この展覧会用にポスターになっていたもの。
「真珠の女」です。ポスターには、コローのモナリザって書いていました。実際、コローがなくなるまで手元に置き、何度か書き直されていたとのこと。

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そのポーズから言っても、まさに「モナリザ」ですね。書き直される前は、胸ははだけていなかったそうです。ぼくは、この方が良いと思いますが・・・。

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これは、初期の頃(1826年~1828年)の作品です。「ローマ郊外の水道橋」。
なんて、大胆な作品なんでしょう。コローの作品とは思えませんでした。

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1835年~1840年 「ヴィル=ダヴレーのカバスュ邸」。
とても、奥行きを感じる風景画です。

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1857年「マリセルの柳」。この絵も、とっても気に入りました。技巧的にも優れている作品のようですが、それ以上に舞台性というか・・・、物語性を強く感じます。

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1864年「モルトフォンテーヌの想い出」。"名高い銀灰色の霧"の系統の傑作です。19世紀風景画の傑作。ルーブルの宝物のひとつ。

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1874年「青い服の婦人」。コローがなくなる年の前に書かれた作品。
すばらしい肖像画です。コローとは思えない・・・、まるでマネとかの作品のようです。これもはじめは黒いレースの手袋をはめていたようです。これも今の方が良いですね。

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西洋美術館にはたくさんの作品があります。でも、コローを見た後では、少し疲れました。
常設展は次の機会に・・・。庭の彫刻を鑑賞して秋葉に昼を食べに行くこととしました。

これは、ブールデル「弓をひくヘラクレス」

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こちらは、ロダンの地獄の門。

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そして、その上部にいる、考える人!!
見るものたくさんの西洋美術館でした。

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そして、結局、秋葉で一杯やることに  ^^;
良い絵を良い友達と一緒に見て、大いに盛り上がりました。たくさん飲んだってことです(笑)。

それにしても、コローって面白いです。カタログも買ってきたし、少し勉強してみようかと・・・。美術史的にはどんな位置付けなんでしょうか???
展覧会では、多くの次世代の画家達に大きな影響を与えた画家とのことでしたが。

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カタログと一緒に栞を買ってきました。この栞、とっても気に入ってます。  ^^
よ~~し、次は、フェルメールだな(笑) ^^

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<2008/06/28 COROT >
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2008年GWラスト?!:東山魁夷展 [美術とか]

GWの最終日、東慶寺、明月院から帰った後、竹橋にある東京近代美術館に「東山魁夷展」を見に出かけました。
良い天気だし、この日でGWは終わりだし、是非見てみたい展覧会だし・・・ etc etc 、ともかく、多少慌しいとも言えるのでしょうが・・・、出かけてしまえということで ????

東京駅から丸の内線と東西線に乗り換え(歩いている時間の方が長いような気も)、竹橋で降ります。そんなには混んでいないだろうと予測。しかし、美術館の周りは結構な人!!
券を買うまで10分、入るまで10分と掲示されていました。幸い券は前日に母からもらっていたので(それで来た訳でもありますが ^^; )10分は短縮 ^^
待つことしばし・・・、で、入ることができました。

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この展覧会は東山魁夷さんの生誕100周年を記念して開催されたものです。総点数154点。唐招提寺の障壁画からも「濤声」の一部と「揚州薫風」が来ているとのこと!!

東山魁夷さんって、とっても我々日本人に馴染みのある画家さんですよね。
日本ならではの四季の綺麗さ、はかなさ、自然の美しさ etc etc ・・・、などが描かれていて、共感できる、シンクロできる部分が多いと思います。
日本人であれば、分かりやすい、そんなところが多くの人に好かれる理由なんでしょうね。  ^^

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美術館内はとっても混んでます。本当はじっくりと、ゆっくりと絵を見ていたいのですが、そんな訳にもいかず、皆さんのペースに沿って、流れのままに次々と見ていくしかありません。 ^^;
仕方ありません。朝は北鎌倉を選んでしまったので・・・。もっと早く来ていれば、もう少しは空いていたかも。
とりあえずカタログと絵葉書を数枚は買ってきたので、後で解説などはゆっくりと見ましょう。

気に入った絵を何点か紹介します。

これは、「晩鐘」1971年 ドイツ、フライブルクの夕暮れの情景
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「白夜光」1965年 北欧旅行の中でフィンランドの印象を描いたもの
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「照紅葉」1968年 京都・栂尾の高山寺へ向かう道からの景色
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「若葉の季節」1972年 ドイツ北部
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そして、この唐招提寺の障壁画です。この展覧会に来ているのは障壁画の一部なんですが、東山魁夷さんが全てを描くのに、確か11年間かかっているのです。このことを聞いただけでもすごいです。
ルネッサンスの頃のミケランジェロとかを思い出してしまいます。

とにかく、それまでは、皆さんの流れに身を任せて(多少は逆流もしましたが)、絵を見てきたのですが、この障壁画の部屋に入ったとたん・・・、足は動かせなくなってしまいました。
この場所では、カタログでしかご紹介できないのですが、展覧会であの場所に入った瞬間、最近では2度目の「ガーーーーン」が!!

先ずは「濤声」の一部
色とか構図とか抽象化の仕方であるとか・・・色々あるのでしょうが、とにかく、本物って感じがしました。しばらくその場所で佇んで障壁画を見ていましたが、次第に、海の中に・・・、波の中に自分がいるような錯覚におちいりました。
綺麗な色。音も聞えるかのようです。

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そして、次の・・・、この「揚州薫風」!!
これを見た時には、もはや、「ガーーーン」は通り越してしまった。なぜか、目頭が熱くなってきて・・・。この絵は、すごいです。本物の本物って感じがしました。
唐招提寺のこと、そして鑑真和尚のこと、歴史の重みのこと・・・、古代の人の一つのことに生命をかける純粋さ・・・、そして、それらのことを全てこのモノクロームのツールでもって描きつくした、東山魁夷さんのこと。
そんなことが、そして、単純にこの障壁画のもつパワーに自分自身の心がシンクロしてしまったようです。
本当にここにはしばらく立ち尽くしていました。素晴らしい!! この障壁画。
できれば、実際の唐招提寺でこれらの障壁画をゆっくりとながめてみたいと思いました。

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ともかく、すごく慌しいGW最終日でしたが、帰って来てのビールは、めちゃめちゃ美味しかったです。 ^^
東山魁夷展、行ってよかった。
18日までなので、今週末で終わってしまいますが、もし、時間がある方は一度のぞいてみてください。
「ガーーン」がきっと味わって頂けると思います・・・。たぶん!!

<2008/05/06 Higashiyama Kaii >
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「ルオーとマティス展」に行ってきました [美術とか]

Shiodome Museum で開催されている「ルオーとマティス展」に行って来ました。

日曜日の朝、新横浜でちょっとした用事を済ませ新橋まで出かけました。誰かを誘っても良かったのですが、なんとなく一人でいたい気がして、少し気持ちは内向きかもしれません。

この日の音楽は、HMVから届いた Mozart Symphony No.25 Roger Norington 指揮
Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR 。
しばらく Mozart の交響曲は買っていませんでした。なんとなく、色々考えてしまうので聴く回数も減っていたように思います。以前はワルターとかスイトナーとかよく聴いていたのですが。
Mozart の交響曲では一番ポピュラーなのは No.40 ト短調でしょうけれど、このNo.25 も、もう一つのト短調。かなり前の映画ですが「アマデウス」の一番最初(?)の曲でもあります。
冒頭から「疾走する悲しみ」のテーマ。若い頃こんな感情があったなと思い出させてくれる曲です。
Norington の指揮のものは初めて聴いたのですが、切れがあってメリハリが効いていて、しかも歌うところは良く歌って、一言で言うと大変面白い。今の時代の Mozart っていう感じです。通奏低音のようにチェンバロが加わっているのですね。
それから、Mozart には、確か4曲(?)ト短調の曲があって、どれも名曲。

         交響曲 No.40 K.550
         交響曲 No.25 K.183
         弦楽五重奏 No.4 K.516
         ピアノ四重奏 No.1 K.478

ト短調に特別の意味を持たせる評論家の人もいます。
曲の話が長くなり過ぎてしまいましたが、ノリトン(Norington)のこのシリーズは良いかも ^^

新橋で降りて、松下電工ビルの4Fにある美術館へ向かいます。改札を出てから7~8分くらい歩いてすぐ。
自分も初めて来ました。この美術館。
「Shiodome Museum ROUAULT GAALLERY 」。
美術館の名前にルオーの名前が付いているのですね。今日は特別展ですから当然ですが、普段の日でもルオーが常設されているそうです。今まで来なかったなんて、ルオーが好きなんていえません ^^;

日曜日の新橋、汐留界隈・・・。空いてます。 ^^  人がいません!!
高層ビルとか、ちょっとした庭とかが、いつもと変わった表情でいるように思えます。

松下電工ビル前のベンチ前です。静かーーーっ。
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こちらは、新橋旧停車場。実は中に Zinza Lion さんが・・・。午前中でなければ、サッポロビールを飲んでから、絵を見に行きたかったんですが・・・。次回のお楽しみと言うことで・・・、我慢、我慢!!
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ビルもなんとなく、幻想的でしょ!! 宇宙船のように思えました。
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シティーセンタービルと旧停車場です。懐かしいのと新しいのとのコントラストが面白かった。
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そして、4Fにたどり着きました。美術館も空いています。Mozart 聴きながら中に入ったら、ボリュームが少し大きかったのか、あまりにも空いているせいで周りに音がほとんどないせいか、係りの女性の方から、申し訳なさそうにボリュームを絞るようにとの指示。
気を使っていただいてすいません。ちょっと注意が足りませんでした。反省。m(__)m
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この展覧会は、ギュスターヴ・モロー(この画家も好きです)の教えを同時期に受けたルオーとマチス(同門なんですね)の往復書簡が発見されたことを契機として開かれたものだそうです。
1895年~1953年にわたる往復書簡が発見されたことにより、二人の画家の友情が再認識され、同時期の二人の作品を並べてみることにより足跡を辿る・・・とのこと。
展覧会に来る前に、新日曜美術館で特集が放映されたものを見ていたので、それなりに全体像は頭に入っていましたが、実物を見るとまた、感慨もひとしおです。

自筆の往復のやり取りの手紙がありましたが、マチスのはとってもスマート。字もマチスらしく洗練されて優雅な感じです。ルオーは、書き直しの後とかが残っており、お世辞にも上手な字とはいえません。手紙にも個性が表れるのかもしれません。
手紙を見ていて、また、色々と思い出すことしばし・・・。
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好きなルオーもたくさんありました。面白かったのは、花束という作品。ルオーが書いた花の絵です。珍しい。
それから、宗教的な風景画が何点かありました。ルオーの世界です。
しかし、自分的には、ルオーはやはりブリヂストン美術館の2枚が好きです。この展覧会を見てあの2枚の良さを再認識してしまいました。絵の見方としてはちょっと失礼なやつです。
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逆にマチスは面白かった。これは版画集ジャズから 「イカロス」 ジャズ8   
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花模様の背後の聖母子 ル・レーヴ礼拝堂壁画の習作
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特にデッサンが面白かった。デッサンといっても鉛筆で一筆書きのように女性を描いたもの。一度描いただけで特に修正もしていない、本当に一本ずつひいただけで描いたものなのですが、その線の存在感、それだけでマチスって分かるんです。すごいなマチス!!
上の絵もそうですよね。線がもう全てを表現しているようで、マチスって色の画家だと思っていたのですが、全然違うのかもしれません。
課題(?)が増えてしまいました。 ^^;


ただ、自分の感受性というか、パワーが少し落ち気味なので、せっかく見に行ったのにたくさんのものを感じることができませんでした。絵との対話も中途半端で、あまり多くを相手も語ってくれませんでした。
絵も本来的には体調と心が「良い時」に来ないとダメだなと思った日曜日の午前でした。

もしかして、寝不足か・・・自分???

<2008/04/27 Shiodome Museum>

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このjupiter も良いです。 お薦めの一枚 ^^

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ZAO Wou-kiと健康診断:ブリヂストン美術館 [美術とか]

一年に一度の健康診断が秋に受けられませんでした。

1月に予定を入れてくれたんですが、その日はちょうど出張でNG・・・。健保に電話をかけたら代わりの候補は2月19日。この日はフリーにできたので、決めてました。

以前、健診で肺に異常が見つかり、一年ぐらい薬を飲んだことがあります。
少しリタイアするなら、こんなのが良いなって思っていました。トーマスマンのハンス・カストルプを軽めに実践。
彼が飲んでいた・・・、滋養があるからですけれど、たぶんドイツビール。
そんなのに多少のあこがれがあったのかもしれません。でも、計算違い・・・。一年間ビール飲めませんでした・・・・・・・・・。
それ以来、一年に一回の健診は疎かにしていません。 アハッ !!  ^^v

なりたいこと、やりたいこと、何をするにも、体がいうこと利かないと、なにもできないって、身をもって知りました。
吸ってたタバコもこの時にやめたし、自分が生身の体であることを実感しました。きっと、病気にもなるだろうし、きっと・・・、いつかは滅すべき身であることを。

前置きが長くなりすぎました。
今日は午前中健康診断なので、午後も休暇を取りました。
心電図とられたり、血液を2本もとられたり・・・、レントゲン撮られたり・・・、いっぱいとられて無事(????)終了。結果は後程・・・。ただ、問診で昨年より体重が2Kg減ってるって言われました。
自転車の漕ぎ過ぎか・・・????
ビールばかりで、ここのところちゃんと食べてないからなって、少し反省!!

せっかく休んだので、ゆっくりと絵が見たいなと・・・。感覚のバランスとるのは大切です。
前の日に展覧会、検索したのですが、ルノアールの他はあまり惹かれるものない。しかし、もっと気楽にゆっくりと絵が見たいなって思い・・・、結局、いつもの場所へ・・・・。

ブリヂストン美術館へ行ってきました。 



学生の頃に京橋でバイトしていたんですけど、その頃からこの美術館好きです。こじんまりとしていて・・・、しかも常設展でもクオリティがすごく高い。印象派だけでなく(印象派のコレクションは一流です)その他のジャンルも充実してます。
そういえば、疲れた時はここに来ているなって、気が付きました。
今日は、「New Horizons コレクションの新平地」と題した展覧会。

「石橋幹一郎の没後10年を記念して、彼が愛好した戦後美術と、それを受け継ぎ新たに収蔵した近現代美術のコレクションを一堂にご紹介するものです。レジェやカンディンスキー、白髪一雄、今井俊満など、約20点の新収蔵作品はこの展覧会で初公開となります。ブリヂストン美術館の新地平を暗示させる、20世紀美術から現代にいたるコレクションをご堪能ください。」
ブリヂストン美術館HPより

 

二代目館長さんの幹一郎さんが収集した、20世紀絵画(抽象画中心)の、初公開を含む展覧会ってことです。
たくさん良い絵がありました。その中でちょっと気になったものは・・・、

Fernand Léger   20世紀前半に活動したフランスの画家。キュビスムとされていますが、単なるキュビスムを外れ独自の様式を築いた画家さんです。
Abstract Composition 1919


Ben Shahn  リトアニア出身のアメリカ画家両親ともユダヤ人
XVⅡ memories of many nights of love 1968



ZAO Wou-ki  趙無極  1921年北京に生まれ1964年フランスに帰化
07.06.85

好きになる絵を見る時、その絵の前に立つと、単純ですが、芯の方から震えが来ます。ちょうど冬の深夜に外に急に出た時、鳥肌が立つみたいに。
今回も、ZAO Wou-ki の作品の前に立った時、それを感じました。
中国の出身だけあり、水墨画の様な作品も何点かありましたが、この作品と、あと数点の作品群は、足が釘付けになってしまいました。
西洋絵画だと思うのですが、どこか深いところで懐かしい感じがします。
また、抽象画なのですが、自然を感じます。この絵も僕自身は、波とか滝とか、大きな水の力を感じますし、その他の作品も、渓谷や森、氷を感ずるものもありました。
色彩も綺麗。写真を撮っている時に見た自然の光を感ずる作品もありました。
ZAO Wou-ki すばらしい画家さんです。



小腹が空いたので、ティールームのGeorgetteさんへ。
ローストビーフ・エビフライ・チーズ・野菜・たまご等8種類の味が楽しめるミックスサンドイッチのセットを頼みました。オリジナルブレンドコーヒーはお代わり自由で、デザートは100%果汁のグレープゼリー。甘さ控えめでとっても良い感じ。
ここにおいてある、図録を眺めながらゆっくりとした時間を過ごすことができました。



<2008/02/19 Bridgestone Museum of Art>

健康診断にかこつけて、午後も休んでしまいました。ZAO Wou-ki 、新たなお気に入りも発見したし、美味しいコーヒーでのんびりとした時間を過ごすこともできました。
これで、しばらく、また、頑張ることができそうです。 ^^
明日は仙台 !!


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フェルメール:メイドさんに惚れました!! [美術とか]

混んでいる美術館は「NG」 なのですが、でも、どうしても見たいものもあります。そんな時は、普段、並んだり待たされたりするのは、気が短いせいもあり(?)ダメなのですが、好奇心というか、見たいという欲求には勝てなくて、結局、出かけていきます。今回もそう。
前日、会社から講習会の途中にメールを打ちました。 ^^; 「展覧会行きたいよーーっ」。
友達から返事「OK!!」・・・、で、決まり !! 土曜の午後3時半に「乃木坂駅の6番出口の改札口」で待ち合わせ。 
当日は仕事をさっさと済ませ、電車に飛び乗りました。

少し時間があったので、表参道の街路樹達の紅葉はどうか寄り道をしました。表参道ヒルズのあたりは人でいっぱいでしたが、紅葉は、もう終わり。歩いていると、赤や黄色の葉っぱが、はらはらと、ゆっくりと落ちてきます。
「秋も終わり」かなって。
なんとか、その姿を撮ってみようと思いましたが、未熟者で捉えることはできなかった。

 

   

   

 

このあたりも良い所ですね。神奈川の山奥から出てきたので余計そう感じるのかもしれませんが・・・。
また、表参道の通りは人でいっぱいですが、そこから右や左へ脇へそれると、とっても静かになり不思議なところ・・・。
面白そうな店も何件か発見しました。今度夜来てみよう。 ^^

 

前置きが長くなりましたが、土曜日、大好きなフェルメールを、やっぱりなんだかんだと言って今まで見送っていましたが、どうしても見たくなって、12月17日までと聞いたこともあり、国立新美術館まで行ってきました。乃木坂の駅と直結しており6番出口を出てエレベータを使い上がっていくと、そこはもう昨年オープンした美術館です。今年亡くなってしまいましたが黒川紀章さんの設計による美術館ですね。
しかし、覚悟はしていきましたが、やっぱり混んでます。外で券を買って展示室まで入るのに、少し並びました。混雑しているので、多少ではありますが入場の制限をしているようです。まあ、15分ぐらいなので、こんなもんかなってほどではありましたけど。

美術館のエントランスロビーのアトリウムの天井は高い。後で調べたら21.6mもあるのだそうです。夕方の日差しが壁面全体が透明なので、そこを通って差し込んできます。円柱形の柱に縞模様を作っていました。趣きあるな、紀章さんの設計。

 

さて、肝心の展覧会ですが、それまでは王侯貴族のものであった絵画が(描いてもらうには莫大な金額だったんでしょうね)、一般の市民の中にも裕福な層が出来てきて、自分の家に絵を飾る人たちが現われ、その人たちにも広まっていきました。今回の展覧会はそんな頃の作品を集めています。自然、聖書とか肖像とかが題材でなく、もっと身近なものがテーマとして描かれるようになっていったのですね。

絵も、比較的小さなものが多く、近づかないと何が書いてあるのか分からない10cm四方のものもありました。どこに飾ったんだろう。こういうのを見ると、絵の飾る場所まで考えてしまう。

ずいぶんと、引っ張ってくれます。フェルメール見るまでにかなりの枚数があるのです。一応、全部見てみないと・・・。混んでいて、また音声解説を借りた人たちは、音声マークの付いている絵画の前では立ち止まって鑑賞されるので、そういう絵の前では列が渋滞するのです。そのたび、自分と友達は迂回して少し前に出ます。何回かそんなのを繰り返して、・・・、すると液晶の少し大型のディスプレーにフェルメールの「牛乳を注ぐ女」の見方というか、解説を映しています。
見せるための工夫というか、アイデアですね。まあ、今回の絵はそれだけ価値があるってことです。僕もそう思います。なんしろ、フェルメールの絵は30数点しかなく、その中でも傑作として名高いのですから。
展覧会全体も、この絵を見るために構成されていると言っても過言ではありません。この絵一枚のため、色々な作家の絵を集めていると思います。歴史的背景とか、その後の画家達に与えたフェルメールの影響とか、「牛乳を注ぐ女」のために構成されていると思いました。

でも、色んな理屈っぽいことを「うだうだ」と考えていましたが、コーナーを曲がって、この絵に会うと・・・、ほんとに目が釘付けになりました。言葉では言い表せません。もう別格です。フェルメール。すごい。
今、思い出しながらキーボードを打っていますが、また、体が震えるようなそんな感覚がよみがえって来ます。
しばらく、唖然としたまま佇んでいました。
たくさんの人がいるのですが、友達もそこにいるのですが、目の中に入ってくるのは、フェルメールだけ !! 僕とその絵しかなくなってしまいました。
明るい色彩、繊細な表現、計算された遠近法と、でもそれをあえて壊す潔さ。表現すれば色々とありますが、理屈や言葉では表せません。
もう、心にダイレクトにうったえかけられてしまいました。今まで見た絵を全部含めて、これはやっぱりすごい絵です。
350年ほど前の絵だと思いますが、古さなど全然感じません。その意味で、時間を超越している、永遠の時間がここには閉じ込めてあるってそんな気がします。見ているとはじめの震えるような感動がひいていって、今度は静かに静かに落ち着いてくるような気がしました。
ずうっと一緒にいたいって思いました。
フェルメール「牛乳を注ぐ女」、好きです。いつか、オランダへ行ってそこで見てみたいなって思いました。 

という訳で、古楽器(オペラで通奏低音で使われたキタローネなんてのもありました)やこの絵の中にも描かれているタイルなどもあり、その他多くの作品があったのですが、他のものはあまり覚えていません。フェルメールだけに会いに行ったようになってしまいました。

ただ、その中でも、この絵だけは気になった。
ヤーコブ・マリスの「窓辺の少女」です。1870年の作品
フェルメールにはおよばないものの、見ていて、同じような気持ちになりました。良い絵と思います。 

並ぶのイヤなんですが、今回はそんなことをわすれました。
本当に、講習会の途中でメール打ってよかった・・・、じゃなくて、 ^^;
フェルメールに会いに来てよかった。

帰りに友達とビールを飲みながら、フェルメールについていっぱい語って、とても幸せな気分で(ビールの力もありますが)帰ってきました。
ほんとうに、良い一日でした。  (^_-)-☆

<2007/12/08 Milkmaid By Vermeer>

 


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シュルレアリスム展:shibui?! [美術とか]

少し長めです。 ^^ 暇な時に…。

夜明け前に起きられませんでした。 ^^;  ダメだな。  ちょっと疲れ気味かもしれません。 サプリメント!!

秋分過ぎて昼の時間が短くなってます。秋の夜長、良い酒飲んで、良い音楽聴いて、
一日の締めくくりするには良い季節ですね。

MOZART 聴いてます。MOZART は、ピアノ曲とオペラが良いと思います…、けれど…、やっぱり
MOZART は室内楽も、交響曲も、バイオリンの曲も…、結局、みんな、みんな大好きです。  ^^
遅い出だしになりましたが、今日もMOZART 連れて、出かけてきました。

MOZART  ピアノコンチェルト第19番   Piano Concerto in F , K,459  内田光子 ティト指揮
内田光子は独自の世界を持ってます。他のMOZART弾きに比べると、結構、デモーニッシュかも・・・。 指は凄く回ります、すごーーい。カデンツァなんかもうたいへん ^^
MOZART って、色んな色があるから…、はしゃいで楽しんでいる最中に悲哀の影がすうっーと通り過ぎたり…。
自分はどちらかというと明るく楽しいMOZARTが好きなんですが、そうじゃないのも捨てがたく、内田さんも良く聴くピアニストです。この19番も好きな演奏です。ティトの指揮が内田さんの演奏を上手く引き出しているって感じ。良い取り合わせです。
横浜の紅葉に It just fits.  !!

前置きが長くなりすぎました…。 ^^;
秋です。やっぱり芸術。
見たい展覧会いっぱいあるのですが、混んでるのは(混んでるのは展示してるのに価値ある証拠ですけど…)、ちょっとっ、てことで、近場にしちゃいました。



桜木町にある(?) 横浜美術館です。それなりに、独自色のある美術館だと思います。収集してるのもポリシーあるかも。シュルレアリスムは一家言ある美術館です。
その横浜美術館が「シュルレアリスムと美術」と銘打った展覧会を開催しているので、これは行ってみなければ…。



セザンヌとかもあるのですね。コレクション展も面白そう。それから、「本日高校生以下無料」ですって。さすが横浜市!! 青少年の育成に心配ってます。



近くなのにあまり来ないのですけれど、ランドマークを突っ切って出口を左に行くと横浜美術館です。
とても、空いているようで  ^^ 、周りには人があまりいません。ラッキー、ゆっくり絵と会うことができる、ということで早速中に入りました。久しぶりの横浜美術館。



中はこんな感じです。フロアは吹き抜けになっていて開放的です。バックを背負って行ったのですが、総合案内の女性が、「よろしければあちらにロッカーがありますよ」ってにっこり ^^
綺麗な方です。美術館の係りの人たちは、どうしてみんな知的で綺麗なんだろう。



特別展以外のフロアはフラッシュたかなければ撮影できます。



10時半頃に入ったのですが、空いてます。
ゆっくりとじっくりとシュルレアリスムの絵画たちと話してきました。 ^^v
でも、なかなか相手は手ごわくて、頭の中を一度イレースしてからでないと、話ができません。
見たまま、感じたままの、自分なりのイメージで作者と話できると良いんですけれど…、色々と既成の思いがベースとなってしまって、絵の題を見ない方が良いかなとも思いました。



ミロやマグリット、エルンストなどがたくさん、また、ダリの「幻想的風景」暁・英雄的正午・夕べ、っていう3連作の大きな壁画のようなのもありました。マグリットの大家族や、王様の美術館も良い絵です。
でも、今日は新たに3枚、見つけてしまいました。良い絵です。この3枚。

パウル・クレー(Paul Klee 1879~1940 スイス)の「攻撃の素材・精神・象徴」1922年。
帰ってきてから調べたのですが、1916年から1918年まで第一次世界大戦に従軍していたというので、戦争ともちろん関係があるのだと思います。クレーの絵はそれほど抽象的ではないので題を見て想像力を大きくすればなんとなく理解できるのですけれど、こいつは…、よく分からない ^^;
でも、すごく惹かれるんです。チェニジアの砂漠を思わせる背景の色彩と、ほぼ直線の繊細な線で書かれた人 ? と、なんだろう、武器 ?
シュルレアリスムのイメージの世界なんだと思います。
どこかで調べてみたい、でも、このままでも良いかなとも思います。



これは、ウィフレッド・ラム(Wifredo Lam 1902~1982 キューバ)の「アダムとイブ」1969年。
ラムの絵ははじめて見ました。これも、帰ってきて色々見ていたら。生まれがキューバ、父が中国出身で母がアフリカとスペインの血をひいているとのことで、多国籍というかボヘミアンというか、すごく興味ある画家です。画家を目指すようになったのも、寝室で寝ている時に、天井に髑髏を見て、衝撃を受けてというので、なおさらです。アフリカとか、ブードゥー教とか感じます。多分下がイブなんでしょうね。

最後は、イブ・タンギー(Yves TANGUY 1900 ~1955 フランス)の「風のアルファベット」1944年。
他にもタンギーの作品が何点か展示されていて、どれもが生命体なのか、どうも表現できない物体が、海岸、海、砂漠・・・? 、独特の世界の中に描かれているのですが、僕はこの一枚に惹かれてしまいました。もともと、「風」って言葉が好きなのですが、それを抜きにしても、この一枚今日発見して好きになってしまった。PC上では微妙な色合いが分かりませんけれど、バックの多分砂漠で地平線がある景色だと思うのですれけれど、その色がとっても良いのです。
まあ、何かを好きになるのって理屈抜きなんですけど、今日はタンギーに一目ぼれって感じです。
この後、横浜美術館は写真もたくさん集めているようですが、その展示を見ていたら、マン・レイの撮ったタンギーの写真がありました。
どの画家よりもインパクト強い。鼻筋通っていて、ハンサムです。エキセントリックなかんじ…。へぇって、思いました。



空いていたし、ゆっくりと真正面で時間をかけて、絵を鑑賞してくることができました。良い絵がたくさんあったし、新しく気に入った絵も見つけたしで、今日はここに来て正解でした。
今まであまり足を運ばなかったけれど、横浜美術館良いところです。コレクションも揃ってきたみたい。カフェもあるし、今度またゆっくり来よう。   ^^

<2007/11/24 Yokohama Museum Of Art >
なんとなく書いていて、気づくととても長くなってました・・・。 お暇なときに読んでください。 ^^


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ブリヂストン美術館:ルオー [美術とか]

好きな作品が2つともそろってるので、しかも!!、30日まで。
これは見なくては、来週は盛岡だし…。
と、いうことでーーーー、

はるばる東京まで、今日はやってきました。
やっぱり、東京は違います。格が違うかも。
でも、横浜がすきなんですが…。

それでも、この美術館は学生の頃から何回も、いえいえ、何十回も来ています。^^
時は経っても、同じ輝きで、(正確には、一年一年、違っているのでしょうが(自分が違ってきているのかも知しれませんが) )、僕を迎えてまくれます。
大きさも、こじんまりとしていて、
それでいて、ここにある絵は一級品です。ここでの2時間は、こころ洗ってくれます。www

    

 自分の隠れ家です。そして、パワーもらっていくところ!!

   

 ひとつは、青木繁。かれは、ものすごく早く逝ってしまったんだけど…、それだからこそ、すごいかも。
人は、時間ではないかもしれないね。

   

印象派は、テンコ盛りで、素晴らしいです。 

   

でも、これが今日のお目当て!!   悲しいけどみにくいけど、人間は・・・、でもやさしい!!
そう、思うルオーの絵です。  この絵、すごく好きです。 今日も、ずうっーーーといっしょでした。

   

 この絵も、ずーーっと好きです。ピエロの絵ですが、ものすごく高貴な、ものすごーーく、やさしいひとの表情してるとおもいません!!

   

最後に、日本の画家で僕が一番好きな、彼の作品です。
Mozartも、そうですが…、大切なひとは。どうして、早く。いってしまうのでしょうか・・・。

 

今日は、好きな絵をみて、良い友達と、遠くでしたが・・・、話せて、幸せな日でした・・・。

 

                                               wolfym


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